LPを作ったものの、「問い合わせが増えない」などと悩んでいませんか?その原因は、デザインや構成ではなく、キャッチコピーにあるかもしれません。
LPでは、ユーザーがページを開いてから数秒のうちに続きを読むかどうかを判断します。そのため、最初に目に入るキャッチコピー次第で、その後の成果が大きく変わることも珍しくありません。とはいえ、「どのような言葉を使えばよいのか分からない」という方も多いでしょう。
本記事では、LPにおけるキャッチコピーの役割や種類、作り方をはじめ、反応を高める言葉や表現、代表的な訴求軸、避けるべきNG例まで詳しく解説します。
LPとは
同じウェブページでも、ホームページとLPでは目的や設計思想が異なります。まずはLPの意味とホームページとの違いについて解説します。
LP(ランディングページ)の意味
LPとは、「Landing Page(ランディングページ)」の略称です。
ランディングページの本来の意味は、検索エンジンやウェブ広告、SNSなどを経由して、ユーザーが最初にアクセスしたページを指します。英語の「Landing(着地する)」という言葉のとおり、ユーザーが最初に着地したページがランディングページです。
例えば、検索結果から会社概要ページにアクセスした場合は会社概要ページがランディングページになりますし、サービス紹介ページにアクセスした場合はそのページがランディングページになります。
ただし、ウェブマーケティングの現場では少し異なる意味で使われることが一般的です。
現在、「LP制作」や「LP改善」といった文脈で使われるランディングページは、商品やサービスの購入、問い合わせ、資料請求などを目的として作られた専用ページを指します。
広告運用やウェブマーケティングに携わる方が「LP」という場合、ほとんどはこちらの意味です。
そのため、本記事でも特に断りがない限り、商品やサービスの訴求に特化した狭義のランディングページをLPとして解説します。
ホームページとの違い
結論からいうと、ホームページは企業やサービスについて知ってもらうためのもの、LPはユーザーに特定の行動を起こしてもらうためのものです。
ホームページには、会社概要や事業内容、採用情報、お知らせなど、さまざまな情報が掲載されています。ユーザーは複数のページを回遊しながら、自分が知りたい情報を探します。
一方で、LPは資料請求や問い合わせ、商品購入など、一つの目的を達成するために作られています。そのため、伝える情報も絞り込まれており、ユーザーをコンバージョンまで導くことを前提とした構成になっています。
例えば、ホームページにも問い合わせフォームは存在します。しかし、そのページの目的は問い合わせだけではありません。企業情報を知ってもらうことや信頼を獲得することも重要な役割です。
対してLPは、最初から問い合わせや購入などの行動を促すことを目的として設計されています。ユーザーの悩みや課題を提示し、その解決策として商品やサービスを紹介しながら、自然に行動へ導いていきます。
また、集客方法にも違いがあります。ホームページは検索エンジンからの流入を重視することが多いですが、LPはウェブ広告と組み合わせて活用されるケースが多いです。
企業やサービスについて幅広く情報提供したいのであればホームページ、資料請求や問い合わせを増やしたいのであればLPというように、目的に応じて使い分けられています。
LPにおけるキャッチコピーの役割
LPにおいて、キャッチコピーは単なる見出しではありません。ここでは、LPにおけるキャッチコピーの主な役割を解説します。
認知してもらう
キャッチコピーの最も重要な役割の一つが、商品やサービスの存在に気付いてもらうことです。
現代のユーザーは、毎日膨大な情報に触れています。そのため、ただ商品やサービスを紹介するだけでは見てもらえません。例えば、ウェブ広告やSNSからLPへ訪れたとしても、最初の数秒で興味を持てなければ離脱してしまうことも珍しくありません。
だからこそ、キャッチコピーには「これは自分に関係がありそうだ」「もう少し詳しく見てみたい」と感じてもらう必要があります。
まずは、存在を認知してもらうことがキャッチコピーの第一歩です。
お客様を絞り込む
意外かもしれませんが、キャッチコピーの役割は多くの人を集めることだけではありません。誰にでも当てはまるようなメッセージは、結果として誰の心にも響かなくなってしまいます。
また、キャッチコピーにはミスマッチを防ぐ役割もあります。ターゲットではない人が興味を持って申し込みをすると、「思っていた商品と違った」「自分には合わなかった」といった不満につながる可能性があります。その結果、クレームや解約が増えたり、顧客満足度が下がったりすることも少なくありません。
そのため、優れたキャッチコピーは人を集めるだけではなく、「誰のための商品なのか」を明確に伝えています。一見すると間口を狭めているように見えますが、実際には本当に必要としている人に届くため、結果として成果につながります。
購買してもらう
LPの最終的な目的は、資料請求や問い合わせ、購入など、ユーザーに具体的な行動を起こしてもらうことです。
例えば、商品の特徴を並べるだけでは、ユーザーはなかなか行動に移りません。しかし、その商品によってどのような悩みが解決されるのか、どのような未来を手に入れられるのかを伝えることで、商品やサービスへの期待が高まります。
また、ユーザーの中には課題を自覚していて解決策を探している人もいれば、まだ課題そのものに気付いていない人もいます。そのため、ターゲットの状況に応じて、課題を明確にしたり、理想の未来を提示したりすることも重要です。
もちろん、キャッチコピーだけで商品が売れるわけではありません。しかし、最初の数秒で興味を持ってもらえなければ、その先の内容を読んでもらうこともできません。
だからこそ、優れたキャッチコピーは単なる説明文ではなく、ユーザーの行動を後押しするきっかけとして機能するのです。
LPのキャッチコピーの種類
LPでは役割に応じて複数のキャッチコピーが使い分けられています。ここでは、代表的な3種類のキャッチコピーについて解説します。
キャッチコピー(ファーストビュー)
ファーストビューとは、LPを開いた際に最初に表示される範囲のことです。
ユーザーはファーストビューを見て、ページを閉じるかどうかを判断します。そのため、LP全体の中でも特に重要な部分といえるでしょう。
ファーストビューのキャッチコピーでは、短い言葉で興味を引き、「自分に関係があるかもしれない」と感じてもらうことが重要です。
ユーザーが最初に接するメッセージだからこそ、分かりやすさとインパクトが求められます。
ボディコピー
ボディコピーは、LPの中盤で使用されるキャッチコピーや説明文のことです。
例えるなら、ファーストビューが店頭の看板だとすれば、ボディコピーは店員による商品説明のようなものです。
看板だけで商品の魅力を全て伝えることはできません。そのため、ボディコピーでは具体的な特徴や導入メリット、利用者の声などを伝えながら、ユーザーの理解を深めていきます。
商品やサービスへの理解を深め、不安や疑問を解消しながら、購入や問い合わせにつなげることがボディコピーの役割です。
クロージングコピー
クロージングコピーは、ユーザーが最後の決断をする際に背中を押すためのキャッチコピーです。
主に問い合わせフォームや資料請求ボタン、購入ボタンの周辺で使用されます。
LPを最後まで読んだユーザーは、すでに商品やサービスに一定の興味を持っています。しかし、それだけで行動に移すとは限りません。そこでクロージングコピーでは、ユーザーが感じている不安や迷いを軽減し、行動へのハードルを下げる役割を担います。
例えば、「相談だけでも歓迎」「無理な営業はいたしません」といったメッセージは、ユーザーの心理的な負担を和らげる効果があります。
LPは最終的に問い合わせや購入などの行動につなげるためのページです。そのため、最後の一歩を後押しするクロージングコピーも重要な要素の一つです。
良いLPのキャッチコピーの作り方
LPの目的は、ユーザーに商品やサービスを知ってもらうことではなく、問い合わせや資料請求、購入などの行動につなげることです。
そのため、LPのキャッチコピーを作る際は、次の3点を整理することが重要です。
誰に伝えるのか
何を伝えるのか
どう伝えるのか
それぞれを詳しく解説します。
誰に伝えるのか(ターゲット)
LPのキャッチコピーを作る際に、最初に決めるべきなのがターゲットです。
LPは、不特定多数の人に向けて情報を発信するホームページとは異なり、特定のユーザーに行動を起こしてもらうことを目的としています。
そのため、「できるだけ多くの人に響く言葉」を考えるのではなく、「どのような悩みを抱えている人に読んでもらいたいのか」を明確にすることが重要です。
例えば、「業務効率化ツール」とだけ伝えるよりも、「残業時間を減らしたい中小企業向け業務効率化ツール」と伝えた方が、対象者は明確になります。
誰に向けたLPなのかが明確になるほど、ユーザーは「これは自分のためのサービスだ」と感じます。
何を伝えるのか(ウリ)
ターゲットが決まったら、次はLPで何を伝えるのかを考えます。
LPのファーストビューでは、ユーザーがページを開いてから数秒のうちに続きを読むかどうかを判断します。そのため、伝えたいことを全て盛り込むことはできません。
よくある失敗が、自社の商品やサービスの魅力を全部伝えようとしてしまうことです。
しかし、ユーザーが最初に知りたいのは商品説明ではありません。「自分の悩みを解決できそうかどうか」です。
例えば、業務効率化ツールのLPであれば、「20種類の機能を搭載」と伝えるよりも、「毎月の残業時間を削減」と伝えた方が興味を持たれやすいでしょう。また、英会話サービスであれば、「ネイティブ講師が在籍」よりも、「海外出張でも困らない英語力が身につく」の方が利用後の姿をイメージできます。
LPのキャッチコピーでは、商品の魅力を網羅的に伝える必要はありません。まずはユーザーが最も関心を持つポイントを一つ選び、「続きを読む理由」を作ることが重要です。
どう伝えるのか(表現)
ターゲットとウリが決まったら、最後に表現を考えます。
LPのキャッチコピーというと、印象的な言葉やセンスのある表現を考えなければならないと思われがちです。しかし、実際には「かっこいい言葉」よりも「伝わる言葉」の方が重要です。
なぜなら、LPを訪れたユーザーはキャッチコピーをじっくり読むわけではないからです。ファーストビューを見た数秒のうちに、「自分に関係があるか」「続きを読む価値があるか」を判断しています。
また、優れたキャッチコピーは最初から完成するものではありません。実際には複数の案を作り、言葉を入れ替えたり、不要な表現を削ったりしながら磨き上げていきます。場合によっては、たった一言を変えただけで反応が大きく変わることもあります。
LPのキャッチコピーでは、言葉のセンスを競う必要はありません。ターゲットに伝わるかどうかを基準に、分かりやすさを追求することが重要です。
LPのキャッチコピーに使える言葉
LPのキャッチコピーでは、何を伝えるかだけでなく、どのような言葉を使うかも重要です。
同じ商品やサービスであっても、言葉の選び方によってユーザーが受ける印象は大きく変わります。ここでは、LPのキャッチコピーで活用しやすい代表的な言葉を紹
具体的な数字
LPのキャッチコピーで迷ったときは、数字を使えないか考えてみましょう。
数字には、曖昧な表現を具体的な情報へ変える力があります。例えば、「売上アップを実現」というキャッチコピーよりも、「売上を3か月で150%アップ」の方が、得られる成果をイメージしやすくなります。
また、「多くの企業が導入」と伝えるよりも、「導入企業1,000社突破」と伝えた方が説得力も高まります。
LPでは限られたスペースで信頼を獲得しなければなりません。数字は、そのための有効な手段の一つです。
オノマトペ
オノマトペとは、音や状態、感覚を表現する言葉のことです。
LPでは、商品の特徴や使用感を短い言葉で伝えたい場面で活用されます。
例えば、「軽い食感のお菓子」よりも「サクサク食感のお菓子」の方が、実際に食べたときのイメージが湧きやすくなります。また、「楽しいイベント」よりも「ワクワクが止まらないイベント」と表現した方が、感情にも訴えやすくなります。
文字数に制限のあるLPのキャッチコピーだからこそ、直感的に伝わる言葉は大きな武器になります。
ただし、多用すると幼い印象を与えることもあるため、ターゲットや商品との相性を考えて使うことが大切です。
気持ちを表す言葉
LPでは、商品の特徴だけでなく感情に働きかけることも重要です。
人は論理で納得し、感情で行動するといわれています。そのため、「後悔」「不安」「憧れ」「安心」といった感情を表す言葉は、ユーザーの注意を引くきっかけになります。
例えば、「美肌を目指す」という表現よりも、「思わず触れたくなる肌へ」の方が、利用後のイメージを想像しやすいでしょう。
また、「あっ!」「えっ?」といった感嘆詞も、ファーストビューで視線を集めるために活用されることがあります。
LPでは商品の説明だけでなく、どのような気持ちになれるのかまで伝えることが重要です。
業界用語・初耳の言葉・英語
LPのキャッチコピーでは、あえて専門用語や聞き慣れない言葉が使われることがあります。
例えば、美容業界であれば「NMN」や「エクソソーム」、IT業界であれば「DX」や「SaaS」といった言葉です。これらの言葉を知らなくても、「何か新しい技術なのだろう」「専門性が高そうだ」と感じる人は少なくありません。
また、「コミット」「アップデート」「イノベーション」といった英語表現もよく使われます。日本語に置き換えることもできますが、あえて英語を使うことで独自性や先進的なイメージを演出できます。
ただし、LPでは興味を引くことと同じくらい、内容を理解してもらうことも重要です。そのため、ターゲットが理解できない言葉を多用すると、かえって離脱の原因になることもあります。
大切なことは、専門性を伝えたいのか、分かりやすさを優先したいのかを考えながら言葉を選ぶことです。
課題に関連する言葉
LPのキャッチコピーでは、商品の特徴よりも先にユーザーの悩みを言葉にした方が反応を得られることがあります。
なぜなら、人は自分に関係のない情報には興味を示さないからです。
例えば、「売上アップを支援します」というキャッチコピーよりも、「集客に悩む店舗経営者へ」の方が、対象者は自分事として捉えやすくなります。
同様に、「肌荒れに悩んでいませんか?」といった表現も、悩みを抱える人の目に留まりやすくなります。
LPのキャッチコピーを考える際は、商品やサービスの魅力だけでなく、ターゲットが抱えている課題や願望にも目を向けてみましょう。
キャッチコピーに使える表現
LPのキャッチコピーでは、伝えたい内容だけでなく、どのような表現で伝えるかも重要です。ここでは、LPのキャッチコピーでよく使われる代表的な表現を紹介します。
疑問形
LPでは、疑問形のキャッチコピーが使われることがあります。
例えば、「その残業、本当に必要ですか?」というキャッチコピーは、単にサービスを紹介するのではなく、ユーザー自身に現状を振り返ってもらうきっかけを作っています。
疑問形の目的は、答えを教えることではありません。
まずはユーザーに立ち止まってもらい、「もしかすると自分にも関係があるかもしれない」と感じてもらうことです。
LPでは商品やサービスの説明を始める前に興味を引く必要があるため、疑問形はファーストビューとの相性が良い表現の一つといえるでしょう。
名指し
「できるだけ多くの人に見てもらいたいのに、対象者を絞ってしまってよいのか」と思う方もいるかもしれません。しかし、実際には誰に向けたサービスなのかを明確にした方が反応は良くなることが多いです。
例えば、「売上アップを支援します」というキャッチコピーよりも、「集客に悩む店舗経営者の方へ」と伝えた方が、対象者は自分に関係のある情報だと感じやすくなります。
また、「30代からの肌ケア」や「初めてマイホームを購入する方へ」といった表現もターゲットを明確にするためによく使われます。
ユーザーは、自分に関係がないと感じた情報を無意識に読み飛ばしています。
そのため、LPでは幅広い人に好かれることを目指すよりも、名指しを使って「これは自分のためのサービスだ」と感じてもらうことが重要です。
否定形
否定形は、ユーザーの予想を裏切ることで興味を引く表現です。
例えば、「安さで選ばないでください」というキャッチコピーは、一見すると商品の魅力を伝えていないように見えます。しかし、その違和感によって「なぜ安さではないのだろう」と興味を持つ人は多いです。
また、「誰にでもおすすめできるサービスではありません」といった表現も、あえて対象者を限定することでサービスの特徴を印象付ける効果があります。
ただし、注目を集めることだけを目的に使うのはおすすめできません。なぜそのような表現になるのか、ユーザーが納得できる理由や根拠をLP内でしっかり説明することが大切です。
実績
LPでは、短時間で信頼を獲得する必要があります。そこで活用されるのが実績です。
例えば、次のような表現は、それだけでサービスの信頼性を伝えられます。
「累計相談件数10,000件突破」
「導入後の業務時間を平均30%削減」
「利用者満足度95%」
ユーザーは、自社の説明よりも「多くの人に選ばれている」という事実に安心感を覚える傾向があります。
特にLPでは、数字を使った実績をキャッチコピーに盛り込むことで、説得力を高めやすくなります。
LPで使えるキャッチコピーの代表的な訴求軸
同じ商品やサービスであっても、価格の安さを訴求するのか、品質の高さを訴求するのか、それとも利用後の未来を訴求するのかによって、キャッチコピーは大きく変わります。
このような「何を軸に魅力を伝えるか」という考え方を訴求軸といいます。ここでは、LPで使える代表的な訴求軸を紹介します。
価格訴求
価格訴求とは、商品やサービスの価格的なメリットを前面に打ち出す方法です。
特に、価格を重視して比較検討するユーザーに対して効果を発揮します。
例えば、次のようなキャッチコピーが代表例です。
「月額980円から始められる」
「初期費用0円」
「今なら50%OFF」
価格は誰にでも分かりやすい判断基準であるため、短時間で興味を引きやすいという特徴があります。
ただし、価格だけを訴求すると価格競争に巻き込まれやすくなります。そのため、LPでは価格の安さだけでなく、その価格でどのような価値を得られるのかまで伝えることが重要です。
限定訴求
限定訴求とは、商品やサービスの希少性を伝える方法です。
人はいつでも手に入るものよりも、今しか手に入らないものに価値を感じる傾向があります。
例えば、次のようなキャッチコピーがよく使われます。
「先着100名様限定」
「今月末まで」
「期間限定プラン」
LPでは、購入や申し込みを後回しにされることが少なくありません。そのため、限定訴求によって行動する理由を作ることがあります。
ただし、実際には限定ではないにもかかわらず希少性を演出すると、信頼を損なう原因になります。事実に基づいて活用することが大切です。
ベネフィット訴求
ベネフィット訴求とは、商品やサービスによって得られる成果や未来を伝える方法です。
LPで最もよく使われる訴求軸の一つといえるでしょう。
例えば、次のような表現です。
「経理作業を毎月10時間削減」
「英語が話せるようになる」
「3か月で理想の体型を目指せる」
ユーザーは商品そのものが欲しいわけではありません。その商品を利用した結果として得られる価値を求めています。
そのため、LPでは機能や特徴を説明するだけでなく、「利用後にどう変わるのか」を伝えることが重要になります
品質・機能訴求
品質・機能訴求とは、商品やサービスの性能やスペックを伝える方法です。
比較検討段階にいるユーザーや、品質を重視するユーザーに向いています。
例えば、次のような表現が挙げられます。
「最新AI搭載」
「防水性能IP68対応」
「24時間365日サポート」
特に競合商品との違いが明確な場合は、有力な訴求軸になります。
ただし、機能だけを並べても魅力は伝わりません。その機能によってユーザーがどのようなメリットを得られるのかまで説明すると、より反応を得やすくなります。
情緒訴求
情緒訴求とは、商品の性能ではなく感情に働きかける方法です。
人は論理だけで購入を決めているわけではありません。
例えば、次のようなキャッチコピーは、機能ではなく感情や理想の暮らしを訴求しています。
「家族との時間をもっと大切に」
「毎朝が楽しみになるスキンケア」
「思わず出かけたくなる一足」
特に、競合との差別化が難しい商品やサービスでは、情緒的な価値が購入理由になることも少なくありません。
LPでは機能的なメリットだけでなく、「どんな気持ちになれるのか」を伝えることも重要です。
LPでやってはいけないNGキャッチコピー
LPのキャッチコピーには効果的な型がある一方で、避けるべきパターンも存在します。ここでは、避けるべきLPのNGキャッチコピーを紹介します。
抽象的すぎる
抽象的なキャッチコピーは、一見すると格好良く見えることがあります。
しかし、ユーザーが内容をイメージできなければ、興味を持ってもらうことはできません。
例えば、「新しい時代を創る」「未来を変えるサービス」といった表現は魅力的に見える一方で、何のサービスなのかが分かりにくいです。
LPでは、ユーザーは数秒で続きを読むかどうかを判断しています。そのため、解釈が人によって変わるような表現よりも、具体的な価値や成果が伝わる言葉を使うことが重要です。
専門的すぎる
専門用語そのものが悪いわけではありません。業界によっては、専門性や信頼性を伝えるために必要な場合もあります。
しかし、ユーザーが言葉の意味を理解できなければ、その時点でキャッチコピーの役割を果たせなくなってしまいます。
例えば、自社では当たり前に使っている業界用語でも、初めてサービスを知るユーザーにとっては意味が分からないことがあります。その結果、「難しそう」と判断され、ページを閉じられてしまうことも少なくありません。
特にLPのファーストビューでは、ユーザーは数秒で続きを読むかどうかを判断しているため、専門的になりすぎにように注意しましょう。
説明的すぎる
商品の魅力を伝えようとして、情報を詰め込みすぎてしまうケースもよくあります。
例えば、「AIを活用して顧客管理や営業支援、売上分析、データ連携などを実現する業務効率化ツール」のような表現です。
間違った内容ではありませんが、一度に多くの情報を伝えようとすると、かえって何が魅力なのか分かりにくくなります。
LPのキャッチコピーは、商品説明をする場所ではありません。まずはユーザーの興味を引き、「詳しく見てみよう」と思ってもらうことが役割です。
伝えたいことが複数ある場合でも、キャッチコピーでは最も重要なメッセージに絞り込むことをおすすめします。
LPのキャッチコピーに関するQ&A
最後にLPのキャッチコピーに関するよくある質問とその解答を紹介します。
複数のキャッチコピー候補で迷った場合、どうやって決める?
キャッチコピーの良し悪しは作り手の好みだけでは判断できません。なぜなら、反応するのは自社ではなくユーザーだからです。
そのため、候補が複数ある場合は、A/Bテストを実施して実際の反応を確認することをおすすめします。
例えば、「価格の安さ」を訴求したキャッチコピーと、「得られる成果」を訴求したキャッチコピーを比較することで、どちらの方向性がターゲットに響くのかを判断できます。また、単に言葉を少し変えるだけではなく、訴求軸そのものを変えてテストすると、より有益なデータを得られることも少なくありません。
LPのキャッチコピーは、一度作ったら終わりではありません。
公開後もA/Bテストを繰り返しながら改善していくことで、問い合わせ率や成約率の向上につながります。迷ったときは直感で決めるのではなく、実際の数字を見ながら判断しましょう。
競合が多くて、自社商品の強みが見つからないときの対処法は?
必ずしも業界で一番の商品やサービスでなければ、良いキャッチコピーが作れないわけではありません。
実際には、商品の強みそのものではなく、「どの切り口で伝えるか」が重要になるケースが多いです。例えば、業界全体では大手に勝てなくても、「飲食店専門」「中小企業専門」「地域密着型」といった形で対象を絞ることで、独自のポジションを作れることがあります。
また、一見すると弱みに思えることが、ターゲットによっては魅力になることもあります。
商品の「認知度」によって、キャッチコピーの作り方は変わりますか?
LPのキャッチコピーは、ターゲットが商品やサービスをどの程度認知しているかによって変わります。
例えば、まだ商品やサービスの存在を知らない人に対して、いきなり商品の特徴を説明しても興味を持ってもらえないことがあります。一方で、すでに商品を比較検討している人に対しては、悩みを訴えるだけでは購入の後押しになりません。
そのため、ターゲットの認知度に合わせて伝える内容を変えることが重要です。
例えば、商品やサービスを知らない潜在層には、「毎朝、鏡を見るのが憂鬱ではありませんか?」のように悩みや理想の未来を訴求する方法が有効です。一方で、すでに解決策を探している顕在層には、「独自成分〇〇を配合」「業界最短で導入可能」のように、他社との違いや強みを伝える方が効果的です。
さらに、購入を迷っているユーザーに対しては、「今月末まで限定」「初回限定特典付き」といった形で行動する理由を提示する方法もあります。
LPのキャッチコピーに正解はありません。
大切なことは、自社が伝えたいことではなく、ユーザーが今どの段階にいるのかを考えながら言葉を選ぶことです。
LPのPASONAの法則とは?
PASONAの法則とは、ユーザーの心理に沿って商品やサービスを訴求するための文章構成フレームワークです。ランディングページ(LP)やセールスレター、広告などで広く活用されています。
PASONAは、「Problem(問題提起)」「Affinity(共感)」「Solution(解決策)」「Offer(提案)」「Narrowing(限定・絞り込み)」「Action(行動喚起)」の頭文字を取ったものです。
まず、ユーザーが抱える悩みや課題を提示し、その悩みに共感します。その上で、商品やサービスによる解決策を示し、料金や特典などの提案を行います。さらに、「期間限定」や「先着順」といった限定性を加え、最後に問い合わせや購入などの行動を促します。
例えば、「集客できない」という悩みを提示し、「多くの企業が同じ課題を抱えている」と共感した後、「当社のサービスで解決できます」と提案する流れです。PASONAの法則を活用することで、ユーザーの興味を引きながら自然に行動へ導きやすくなります。
